● 子どものお稽古事の大会や発表会、行きたくないって言われたらどうする?その③&結論
長谷静香です。
こちらのシリーズ。
初めて来られた方は、まずその①、その②をお読みいただけたら・・・と思います。
基本動作と言われる型を試合形式でやって、8位に入賞した次女。
やらないと渋っていたのに、出ただけでもすごい!と思うのに、賞をいただけるなんて・・・。
と、感動していたら、大会はどんどん先に進みます。
次の打突。(戦い形式の試合)
相手と剣を持って戦います。
「1回やったから、もうやらない」
「打突はやらない」と、またもや固まる次女。
でも、スポチャンのT先生、本当に勇気づけ先生なんです。
「〇○ちゃ~ん、また先生、くじ引いてきたよ~。
そしてなんと1試合目やらなくてもいい、不戦勝だよ~」
と、するするっと次女のそばにきてくれます。
「次はね、同じ幼稚園出身の〇○ちゃんが相手だから、いつもやっているのと同じだよ、大丈夫!大丈夫!」
と、またそお~っと手をのばして、にぎってくれます。
魔法にかけられたように、すこし立つ次女。
ぽつぽつ先生と試合の場所に歩いて行きます。
そして・・・・そして・・・。
なんと、その試合も勝っちゃいました!
次女のすごいな!と思うところは、その場に行ってしまうと、泣くこともなく淡々とこなすところ。
緊張すると言いながらも、土壇場には強いのでしょうか?
そして次の試合。
次女より大きな男の子。
(男女混合の試合です)
先生がそばで、ごそごそ耳打ちしてくれています。
私の方がドキドキしてしまう・・・。
「初め!」
審判の声と共に、次女頑張ります。
何度も、何度も相討ちになって・・・。
なかなかお互いに一本がとれません。
自分より大きな男の子に向かっていく。
そして、最後、
男の子が面を打とうと剣を振り上げた瞬間
「突き~~!!」
と、得意の突きで一本!
え???
勝っちゃった・・・・。
あんなに「やらない」って渋っていた子が、
出ると決めたら、ちゃんと立って試合をしている。
あきらめず、立ち向かっている。
そして、自分より大きな男の子に勝った!
なんと、第3位。銅メダルです!
夫も私も、目頭が熱くなりました。(ちょっとこぼれちゃった)
先生が、うま~く声をかけ、ゆるく連れて行ってくださったおかげで、次女も、なんとな~く定位置に行き、試合に出れました。
本当に先生には感謝です。
きっとこれが
「ほら!〇〇ちゃん、せっかくきたんだから、行くよ!がんばって!」とか言われたら、たぶん逆効果だったのではないかな~。
「先生のおかげです!ありがとうございます」とお伝えすると、
「いえいえ、〇○ちゃんの力ですよ~。
いつも真面目に真剣にコツコツ練習しています。
だから、本番でも力を出せるんですよ~」
と、言ってくださいました。
確かに、コツコツ3年間、続けてきました。
後から聞いた話ですが、先生から言われたことは、すぐに取り入れて、練習の最中も、彼女だけは、いつも背中を伸ばし、正座をして過ごしているそうです。
結局、もう一つの試合(長剣)も、8位入賞!
3枚の賞状と銅メダル一つを持ち帰ることになりました。
「〇○ちゃん、どうだった~?」と聞くと、
「できないっておもってたけど・・・・できちゃった~(笑)」と。
そして、
「来年も出る~♪」と。
出れないと思っていたけど、出れた!
出たら、勝てた!
メダルももらえた!
この成功体験は、彼女にとって、とてもとても大きな自信につながったのではないかと思います。
(しかも、春分で新しいスタートの日!)
翌日も先生とお会いしてお話ししました。
感謝の気持ちを伝えるとともに、
「少し強引に試合に出ることにしたのを後悔していたんです・・・」と伝えると
「お母さん、でも、それ、いいことでしたよ!
お母さんは、〇○ちゃんにチャンスを与えてくださったんです。
そういう場を与えてくださった。
連れてきてくださったから、〇○ちゃんは、チャレンジすることができたし、結果を出せたんです。
ありがとうございます。」
って言ってくださいました。
スポチャンの先生!本当に勇気づけ先生です。
後悔していた私の行動にまでヨイだししてくださいました。
確かに、ある意味、私と夫の行動は、消極的な次女の背中をそっと押す行動だったのかもしれません。
私の受講生さんの中でよく言われる・・・いわゆる静ドン(笑)ですね。
家族みんなで次女のスポチャン大会に行って、みんなで応援して。
心に残る一日になりました。
次女の行動に、本当に感動をもらいました。
そして、タイトルの結論。
子どものお稽古事の大会や発表会、行きたくないって言われたらどうする?
勇気づけの関わりでは、子どもの気持ちを尊重します!
家族で相談し、子どもの思いをしっかり聞いて、選択肢をいくつか提示します。(低学年の場合)
高学年だと、自分で考え、決められると思います。
お稽古事は、基本、子どもの課題 なのです。
親が介入することではない。
ですから、当日も、先生と子どもに任せました。
何も言わずに、見守る。
やや苦しい部分もありました。
でも、信じて、待って、見守る。
「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」
ということわざがあります。
今回私たち夫婦は、大会という水辺に連れていくことはしました。
でも、その後どうするかは、次女しだい。
先生と次女に任せました。
信じて待って任せる。
難しいけれど、子育てにはとても大切なこと。
今回の経験を通し、改めて実感しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
長谷静香でした。
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