長谷静香です。
2017年3月。
本を書く前、中切カレンさんの出版セミナーを受けました。
その時のワークで、「自分が命をかけてまで伝えたいこと」というものを探りました。
私の場合、「勇気のしずく」という言葉の存在が大きすぎて、
探るというより、
それがあるから、それを伝えたいんだ!
と、ワークの中に書き、ペアになった人にその思いを伝える時、
思いがこもりすぎて、涙が出そうになったのを覚えています。
その直後にご縁あって、1冊目『看護師のためのアドラー心理学』を岩井俊憲先生との共著で出させていただき、
2冊目『看護師のためのアドラー流子育て・自分育て 』は自由に書いていいと言っていただき、
もうこれを書いてしまったら、私には何も残らない!
伝えたいことはすべて書いた!
という思いで、書きあげました。
すっからかん。
出し切った・・・。
もう本当に何もない・・・。
という状態。
原稿の時点から、
自分の本を読んで、感動して泣く・・・という感じ(笑)。
それだけ、我ながらいいものが書けた~と思っていたんです。
しかし、同時に、少しだけ不安になりました。
もう私には何も残っていないんじゃないの?
もし、次に本の依頼がきても、何も書けないんじゃないの?
・・・と。
でも、不思議ですね。
それから、3年。
色々なところでお仕事させていただき、出会いもあり、
さまざまなことがありました。
ある小学1年生向けの講演会で、
「もし、おかあさんのすいとうがなかったら、どうしますか?」
という問いをもらい、その時、答えはしたけれど、ずっと気になっていました。
コーチングに出会い、学びを深め、「心の器」「心的容器」という言葉に出会い、
自我を作り、育てること。
心の器を作ることが、何より大事だということを知りました。
コーチングとカウンセリングを勉強していく中でも、
何度も何度も私の中で反芻した「器」「枠」という言葉。
HSPのこともそうです。
枠がゆるい、器がうすい。
だから、感じやすかったんだ・・・。
すべてが紐解かれていく感じでした。
そして、あ~、これだ!これなんだ!
私は、これから、このことを必要な方に届けていきたいんだ。
って思いました。
出版という形で、私の思いをいったんすべて手放し、できた空間。
その余白に、新しくやってきた、
私が一生かけて伝えたいと思う「心の器づくり」のこと。
ぎゅーっと握りしめていた「勇気のしずく」をいったん手放したからこそ、
「これ」というものに出会えたのかな・・・とも思います。
人はすべてを手放し、出し尽くすと、また新たに
入ってくるのだな・・・・というのも、しみじみ感じています。
持っているものを手放すには、怖れも伴います。
私もすべてを書いてしまうことが怖かった。
でも、大丈夫。
手放し、できた余白には、必ず新しい何かがやってくるのです。
あなたが手放したいものは何ですか?
大事にしたいものほど手放すと、
もしかしたら、より今のあなたにピッタリなものが入ってくるのかも。
あなたが、これを読んでいるということは、
「これしかない」と思っていたものを手放すチャンスかもしれません。
幸せやチャンスは、余白に、空白に訪れます。
手放し、流れを作ることも大事!
そんなことつぶやきたくなりました。
そして、これを書いている途中に、自分の新しい思いに気が付きました。
いつか、「心の器づくり」のことを本に書いてみたい💛
3年間、次の目標は?って聞かれるたびに、
「う~ん、ないかな・・・・
まずは、目の前にいただくお仕事を
コツコツやっていくことです」と答えていたけど、
「次」が見えてきた。
まずは、来月から始まる
「心の器づくりベーシックコース」を楽しみます。
あなたの心に勇気のしずくを。
長谷静香でした。