「勇気のしずく」の長谷静香です。
今日は、9月1日。
子どもたちにとって夏休み明けの大事な日。
次女と私にとってもちょっと特別な日。
でも、どうしてもこの本の感想を書きたくて・・・。
夜中に起きて、もう一度読んで書きました。
「男と女のアドラー心理学」
恩師・岩井俊憲先生の新刊を寄贈いただきました。
届いてすぐ、早く読みたい!と思いつつも、夏休み残り二日!となった私は、手に付けられずにいました。
でも、娘たちの追い込みの隣でページをめくり始めて・・・。
途中も、最後も・・・。
温かい涙が止まりませんでした。
そして、途中は、ぷぷっと笑える部分もたくさん。
岩井先生の語り口がたまらない!
なんと、1回1時間で読み切り、1日に2回!読んでしまいました。
1日に2回も読んだ本は人生初!かも。
この本は、最初、夫婦関係に悩むある看護師の手記から始まります。
大学病院に10年勤め、医師と看護師のさまざまな人間模様を見てきた私としては、胸がチクンとなるような言葉もあり、ぐんぐん本の世界に引き込まれていきました。
男と女。
恋愛と結婚。
そして家族。
さまざまなことを考えさせられる本でもありました。
本の中で、アドラーの高弟、ルドルフ・ドライカースの言葉をこのように意訳されています。
「愛とは、感情というよりは、うまくいっている人間関係の副産物である」
そしてこのように述べられています。
「愛とは、ちゃんとした人間関係が成立してからようやく生まれてくるものなのです」
この言葉は、私の心に深く深く残りました。
それ以外にも、心に響く言葉がたくさんあって・・・。
何度も何度も読み返したい。
私の受講生さんも、子育てに悩み、講座にこられますが、
結局、夫婦関係、そして、自分とどのように向き合うかにたどり着かれる方が多いです。
最近は、パパ講座をやったり、男性の方と話す機会が増えたのですが、男性と女性の考え方、心理はここまで違うのか?と思う部分も多いです。
先生の食べ物の好みの記述、察すると気が利くの違いなど、男性にも、女性にも、ぜひ読んでもらいたい!
私たち夫婦も13年を迎え、私は、夫のことを名前ではなく「パパ」と呼び「男と女」というよりは、子どもたちの親としての位置づけの方が高くなっている気がしていました。
(彼は、一貫して名前を呼んでくれています)
しかし、この本を読んで、出会ったころの気持ちを思い出し、これからの生活を「協力」し、夫婦で、そして家族で「愛情を育てていく」ことの大切さを再認識しました。
夫婦関係、パートナーシップに悩んでいる方、もっと相手とより良い関係を築いていきたいと思っている方に心からお勧めします。
最後に・・・。
最初の看護師の手記と、最後の男性の手記と手紙は、1999年に出版され「今世紀最後の最高の恋愛小説」と言われたベストセラー『冷静と情熱のあいだ』を思い出させてくれました。
この部分を一言で言えば、「アドラー心理学のエッセンスがちりばめらた最高の恋愛小説」・・・そんな感じがしてなりません。
「冷静と・・・」は、ちょうど夫と出会ったころ、「素敵な本があるの」と彼に勧めた本でもありました。
そんなことも思い出させてくれた岩井先生の本に、感謝します。
最後までお読みくださりありがとうございました。
『勇気のしずく』の長谷静香でした。